日々是々記福果ギャラリー、のこと

スタッフブログでM社員が紹介している福果ギャラリーを久しぶりに訪ねた。

2004年のオープンから既に4年の月日が流れていたことをHPで再確認する。これまでの展覧会の実績も当然ながら4年分。オーナーの中村さんの目で、 しっかりと丁寧に選びぬかれた作品が並んだことがよくわかるアーカイブだと思った。

オーナーの中村さんの本業はエディトリアル系のデザイナー。普段は奥様が控えめにギャラリーを守っている。さりげなくお茶などを出してくれる。ギャ ラリーの壁は中村さんと娘さんが一緒に塗った、とおっしゃっていた。
4年の月日が経ち、真っ白でも真っ平でもない、味のある壁に落ち着いたような気がした。
小さな空間だけれど、とても静かでいい空気が流れている空間。

中村さんが趣味で集めている骨董や、ご自分で撮影された写真なども時々登場する。私たちがサイト運営させてもらっている写真家六田さんの作品も時々 登場する。趣味人たちが集う空間を、控えめな様子で奥様が守っている。こういうギャラリーというのは、いいな、と思った。

私たちのインプレオ・ギャラリーは残念ながら頓挫してしまった。
気に入ってくれた作家さんたちもいただけに残念だった。表参道という立地条件のいいオフィスの空間活用という発想からスタートしたこともあり、ギャラ リー・コンセプトが明確ではなかった。何より、好きな作家さんや作品を集めるための情熱も手間も足りなかったのだろう。

福果さんのようなギャラリーを見ると改めて思う。やはり愛情が必要なのだ、と。丁寧に大切に育てる、という姿勢が大事なのだ、と。私の中に、またそ ういう余裕ができたら、また何かやってみたいな、と思ってしまった福果ギャラリー訪問でした・・・。(懲りないわたし・・・)